城郷地区地域支えあい連絡会 孤立死防止に対策 高齢者男性に昼食会も
城郷地区(小机・鳥山・岸根)で現在、ひとり暮らしの高齢者を見守る活動をしている城郷地区地域支えあい連絡会(兼松正堯会長)。「孤立死」を防止しようと、多様な取組みを続けている。今月中旬には地域の子どもたちにも協力を呼びかける講演会を企画するなど、活動の幅を広げている。
2004年の横浜市立城郷小机地域ケアプラザ開設後、発足した城郷地区地域支えあい連絡会。高齢者サロンの設置や高齢者宅のゴミ出しのサポートなどをしてきたことが評価され、11年度にスタートした国の施策「地域見守りネットワーク構築支援事業」のモデル事業に、港北区の推薦を受け区内で唯一選ばれ、孤立死を防止する取組みを始めた。
「見守りしてほしい」
事業選任後、会はまず、地区のほぼ全世帯である8000世帯に対し、住民が何を望んでいるのかアンケートを実施。分析は専門機関に依頼した。見えてきたのは「旧住民と新住民の交流が進んでいない」「声がけができていない」「交流する場がない」といった課題だった。その中で139人から「見守りをしてほしい」との声が寄せられた。会が再度意思確認をしたところ、80代の女性を中心に39人が見守りを希望するとの再返答があったことから、地区内にある9町内会・自治会のうち4町内会・自治会で「見守り隊」が結成され、見守りが始まった。
子どもの力も活用
しかし会では「呼びかけに手を上げてくれない人、町内会・自治会未加入者もいる。特に引きこもりがちな高齢者男性と接点を持つことが課題」と判断、一人暮らしの男性を対象にした昼食会「ダン・ラン」を11年10月から月に1回、同ケアプラザ始めた。現在は、12人が会食に訪れ、体が不自由などで来られない6人には配食をしている。
会では見守りをさらに強化しようと、子どもにも協力を呼びかけることを決め、2月18日に小机・城郷両小学校5・6年生と保護者を対象に、高齢者との付き合い方を学ぶ講演会も開催する。
兼松会長は「子どもたちは意外に人・まちを熟知している。地域で孤立した人を作らないよう、今後も多様な活動を続ける」と話す。
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