港北区は、区内の保育園18園(=表)に「絵本図書館」の設置を開始した。図書館だけでなく、より身近な場所で絵本を借りられる機会を増やすことが目的だ。貸し出しは、保育園にある絵本に加え、地域住民から寄贈されたものをあてる。
今回の取組みは、区が未就学児童数、保育所数ともに横浜市内で一番多いことや、港北図書館が耐震工事のため2014年3月まで休館中で本の貸し出しが制限されていることが背景にある。子どもの成長にとって重要なツールとされる絵本が借りづらい状況だ。そこで、区内各地域にある保育園への設置が決まった。区では園と地域住民のつながりを持たせ、地域全体としての子育て支援推進も目指している。
去年から試験的にいくつかの園で絵本の貸し出しが行われており、そこで需要が大きいと判断したため、今春から事業の準備を進めてきた。設置する保育園を募集した結果、18園から手が挙がったことから、10月から一斉に始まった。
区こども家庭支援課では「保育園は区内にたくさんあるにもかかわらず、実際に通っている子どもがいる世帯以外には関わりの少ない場所です。この事業をきっかけに保育園が地域住民にとって身近な存在となると嬉しい」と話す。
住民からの寄贈も
同事業では地域住民から絵本の寄贈も募集する。寄贈された絵本には区の公式キャラクター「ミズキー」がデザインされたシールが貼られる。また、寄贈により集まった絵本のうち、貸し出しに不向きなものは、資源循環局が行う「リユース文庫」という不要になった本を資源活用する取組みに回す。住民からの寄贈や資源循環局の協力を得る事業は区独自のものだ。「すでに地域の方々からの寄付も集まってきている。ぜひ保育園に親子で遊びに来てください」と同課は語る。
同事業に関する問合せは区同課【電話】045・540・2309まで。
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