横浜市環境科学研究所は昨夏、市内市立小学校に通う5年生を対象に「こども『いきいき』生き物調査」を実施。その調査結果が先月末に発表された。
調査方法は市内の自然環境を特徴づけるもの、増減傾向にあるものなど9種類の生物を対象とし、家や学校の近くで見つけたり、鳴き声を聞いたりした生物を専用の用紙に回答するというもの。市内189校が参加し、港北区内では14校から1207件の回答が集まった。
市全体では南方系のチョウ、アオスジアゲハが63%と確認率が高く、特に臨海都市部で多く見られたという。この結果について同研究所は、街中に多く植栽されるクスノキやタブノキに産卵するためと分析している。区内での確認率は市の平均とほぼ同率の65%。
ツバメの巣が多い港北区
港北区で特徴的だったのは、全国的に減少しているといわれるツバメの巣の確認率。82%と市全体でも上位に位置し、多いところでは大綱小で97%の確認率(33人中32人)を叩き出した。理由としては、▽鶴見川があることで、子育てがしやすい▽雨が当たらない巣を作りやすい商店街が多い▽巣の材料になり、休憩場所にもなる葦原がある――などがあげられるという。
一方、市平均37%よりも確認率が下回ったのがホタル。谷戸がある地域で多く見られるため、市街地が多く、明るい場所では発見しづらいという。
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