港北区を拠点とする女子小学生ソフトボールチーム「横浜キッズ」は、7月28日から北海道倶知安(くっちゃん)町で行われる第32回全日本小学生女子ソフトボール大会に臨む。同チームが夏の全国大会に出場するのは初。「悔いのないプレー」で優勝をめざす。
2002年創部の横浜キッズは、港北リーグ(港北区・都筑区・鶴見区)やYAリーグ(旭区・保土ヶ谷区・戸塚区)に所属する各チームで、日ごろ男子と一緒に活動している女子を募って結成されているソフトボールチーム。女子選手の強化や、活躍の場を広げることを目的としている。
同チームの主な戦績は、年に4回行われる県大会で準優勝3回、関東大会出場2回など。春の全国大会への出場経験はあるが、夏季の全国は今回が初となる。
現在のメンバーは17人。港北区在住の選手が9人、鶴見区4人、戸塚区2人、神奈川区1人のほか、厚木市1人。普段のリーグ戦では、敵、味方としてしのぎを削るが、毎週土曜日には新横浜駅前公園グラウンド等でチームとして練習している。
「(横浜キッズは)仲が良く、楽しくプレーできるチーム」と話すのはキャプテンでエースの中西麻緒さん(6年/篠原台町)。大里みどり監督(55)は「12月の新チーム結成以来、寒い日もしっかり練習してきた。全国に行けると思っていた」と、選手たちが懸命にソフトボールに取り組んできた姿勢をたたえた。
県大会で準優勝
6月に行われた県大会では、チーム緒戦となる2回戦でオール茅ヶ崎を10対0、準決勝で花の台ウィングスを5対0で下した。花の台ウィングスには春季大会で敗れていたため、その雪辱を果たした格好。
決勝では横須賀女子に1対3で敗れたものの、「ネガティブにならず前向きにプレーできた」と中西キャプテン。神奈川県第2代表として全国への切符を手にした。
7月28日から始まる全国大会の舞台は、ソフトボールの盛んな町、北海道の倶知安町。緒戦の相手はホワイトビッキーズ(京都府)に決まった。
ホワイトビッキーズは全国大会の常連校で、全国優勝の経験もある強豪チームだというが、2人の表情に引け目はない。「これぞ横浜という、青い風がふくような流れるプレーを見せたい」と大里監督が言えば、中西キャプテンも「悔いのないように全力を出し切り、優勝したい」と応じた。
キャプテンの母親で、平日には個人練習の相手をする中西容子さん(45)も現地に応援に行く予定。「全国大会への出場は、人生でもなかなかないこと。親としても貴重な経験をさせてもらえる」と監督や選手たちへの感謝の気持ちを表す。
大里監督の夫、大里吉永部長(55)は「県代表という立場で緊張するだろうが、楽しみながらプレーしてほしい」と選手にエールを送った。
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