菊名出身の杉山明子さん(45)は、フィリピン・ボホール島で「バビタの家」を設立し、障がい者の居場所作りに取り組んでいる。今月、杉山さんとバビタの家の生徒・職員らが来日。11日には菊名で交流会が開かれた。杉山さんは「お世話になった人に感謝を伝えられて嬉しい」と話した。
青年海外協力隊として2012年からの2年半ボホール島の養護学校で活動していた杉山さんは、障がい者の作業所がないことから任期終了後の16年に私財を投じ「バビタの家」を設立。ここに通う生徒らは、手足や指先の訓練、マッサージや髪を切る技術などを学ぶ。フィリピンには、日本のような作業所はなく、学校を卒業後は社会人として活躍の場が少ないという。「バビタの家が可能性を広げられるような場になれば」と活動を続ける。
「メンバーと共に訪日することが夢だった」と話す杉山さん。今回の来日では、神奈川県庁を訪れ知事らに物資提供の感謝や活動の報告、県内の観光を行った。生徒のヒソースさんは「千枚以上写真を撮った。家族や友人に見せたい」と満足した表情。交流会では、バビタの家の関係者や支援者、青年海外協力隊OVなど20人ほどが集まり、杉山さんの活動報告や生徒らのダンスなど参加者は和やかな時間を過ごした。
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