子育て支援施設の運営を手がけるNPO法人びーのびーの(奥山千鶴子理事長)は、大学生と小学生とのオンライン交流会を開催している。
交流会を仕切るのは、神奈川大学・山岡義卓准教授のゼミに所属する学生たちだ。新型コロナウイルスの影響により、授業や実習等の活動機会を失っていた学生たち。そんな状況を受け、若者の活動をサポートするアクションポート横浜(高城芳之代表理事)が架け橋となり、以前からボランティア活動などで接点のあった、びーのびーのに声をかけた。そこで、小学校や学童施設に通えず窮屈な生活が続いている児童たちとの、ビデオ会議アプリを利用した交流会の開催が決定した。
新たなふれ合いの形に
4月末から週2回のペースで実施。クイズや〇×ゲーム、好きなモノのプレゼンなどで交流を深めた。活動に携わった港北区地域子育て支援拠点どろっぷ副施設長の舘裕香さんは、「オンラインならではの新しい可能性が見えた」と手応えを口にする。例えば好きな本の紹介では、画面を通して魅力を伝えるために、本の写し方やカメラとの距離感などを工夫してプレゼンに挑戦。「楽しみながら、どうすれば伝えたいことを相手に伝えられるかを、能動的に考える機会になっていた」と舘さん。また、保護者たちからも「新しい一面が見えた」「引っ込み思案だったが、積極的になっていた」との声が届いている。
「(オンラインでの交流は)不安もあったが、かえって子どもたちの魅力を引き出すきかっけになることが分かった」と舘さん。交流会は5月までの予定だったが、学校の状況などを鑑み、6月も週1回開催していくという。また今後は施設での活動にオンラインを導入することも視野にいれ、「こういった状況でも子どもたちとつながっていたい。新しいイベントなども考えていきたい」と笑顔を見せる。
なお、どろっぷは施設の利用を段階的に再開している。”ひろば”(子どもの遊び場)は6月11日(木)から事前予約制で、人数・回数の制限付きで開放される。詳細はHP(「どろっぷ 港北区」で検索)で確認を。
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