かねてより整備が進められていた都市計画道路・宮内新横浜線(新吉田高田地区・新吉田地区)が12月22日午後2時、暫定2車線で先行開通する。これにより、各方面から第三京浜等へのアクセスの向上が見込まれる。
宮内新横浜線は、下田町6丁目を起点とし、新横浜2丁目を終点とする延長6510mの都市計画道路。そのうち高田西1丁目から新吉田町までの新吉田高田地区・新吉田地区、1310mの区間では1998年度から事業が行われていた。4車線道路となる同区間の総事業費は171億円。
横浜市道路局では、宮内新横浜線の整備により【1】川崎市境から新横浜駅への所要時間の短縮【2】周辺道路の交通円滑化【3】横浜市北部地域の環境改善【4】沿線の生活道路の交通量減少――などを見込んでおり、地域交通の安全、交通利便性の向上など、大きな効果があるとしている。
なお、同区間では、橋梁部と早渕川両岸の河川管理用通路をつなぐ歩行者用スロープや、歩道の一部では工事が続き、4車線での開通は今年度末までを予定している。
「継続工事の安全を」
道路の用地取得により転居したという農家の男性(78)は、「農地が分断されたため仕事に不便さを感じる」日々だが、「(宮内新横浜線の開通により)多くの人が『便利になる』と言っているので、もちろん良い面もある。私も道路を利用する」と期待感を口にする。一方、全面開通に向け継続する工事については、「作業員と通行車両の事故が起きないよう、安全確保をしてほしい」と注文をつけた。
「新横浜まで直線で行ける」と話すのは、高田東在住の男性会社員(59)。加えて「第三京浜や横浜北線へのアクセスが格段に向上する」と声を弾ませながらも、「宮内新横浜線への接続道路の渋滞が心配」と懸念材料を示した。
港北土木事務所の加藤日出美副所長は、開通効果として主に第三京浜への接続向上や周辺生活道路の交通環境の改善を挙げる。周辺の町会役員らからも早期開通を望む声があるといい、「できるだけ早く全線開通したい」と話していた。
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