横浜市立大綱中学校合唱部は、3月16日から福島県で開催される、第16回声楽アンサンブルコンテスト全国大会に神奈川県代表として出場する。1月に実施された第25回かながわヴォーカルアンサンブルコンテストで金賞に輝き、全国大会への出場が決まった。初の全国大会に向け、部員たちは「思い切りベストを」と意気込んでいる。
1月の同コンテストは、1年・2年生が初めて参加する、合唱部の新人戦とも言われる。昨年は銀賞だったが、「あと少し点数と順位が上がれば、関東大会に手が届いた」と山田実佳部長(2年)と笹部葵副部長(2年)は振り返る。
今年は関東大会出場が目標だったが、結果は金賞で一つ上の全国大会出場となり、喜びと同時に驚いたという。「3年生になれば受験直前で出られない大会。これまで周囲の人の応援や指導などたくさん頂いた。感謝の気持ちを持ってよい結果を出せるよう頑張りたい」と意気込む。
作曲者から直接指導
同大会への準備が始まったのは3年生が引退し、1年・2年生の新体制となった昨年秋。10月に選曲が始まり、11月には練習が開始された。
選んだ合唱曲は、奄美大島の島唄を編曲した『一切朝花(ちゅっきゃりあさばな)』と、のびやかなフレーズが特徴の『雨のあと』。いずれも合唱曲の作曲家として著名な、信長貴富氏の作品だ。顧問の西川翔教諭によれば、12月に予定されていた同氏が講師を務める講習会への参加を前提に選んだという。「結果、信長先生から表現の足りないところや長所も教えていただき、練習に一層身が入ったのでは」と西川教諭。『一切朝花』は、民謡特有の土着的な表現やフォルテシモの迫力に磨きをかけた。『雨のあと』は1曲目とまったく違う曲調のため、メリハリを出せるよう練習に励んだ。
1月の大会は、初のマスクなしでの舞台でもあった。「新鮮な気持ちで伸び伸び歌えたことが、よい結果につながったのかも」と山田部長と笹部副部長。「身体の中に技術がしみ込むと、考えなくても楽しく歌えるようになる。夢の舞台で思い切りベストをつくしたい」と笑顔を見せた。
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