港北高等学校軽音楽部の3年生からなる5人組のバンド「”EVER WOLF」は現在、今夏の公式大会に向け日々腕を磨いている。3月に行われたコンテスト式のフェス「高校生バンド王2023inかわさき」ではグランプリを受賞。思いを乗せたオリジナルの楽曲が高い評価を受けた。
同フェスは、「コロナ禍の学生生活によって『失われた時間』を取り戻す場として、また、仲間と協働して挑戦する場を提供したい」という思いから、川崎市の企業4社が共催した。参加資格は、バンドメンバーに1人以上、川崎市在住の高校生または川崎市の高校在校の人がいるバンド。
生徒自身が作詞
同バンドが演奏した楽曲は「宵」と「蜃気楼」の2曲。どちらもオリジナル曲だ。代表代理の齊藤優歩さん(ベース担当)が作詞したもの。「宵」は音信不通になった相手を思い憂いた気持ちが込められていて、バラードチックでスローテンポ。一方、「蜃気楼」は高校2年生の時の大会で予選落ちをした時の悔しさが込められており、夏をイメージしたアップテンポな曲。審査員からは「楽しそうに演奏していて、気持ちが伝わってきた」というコメントがあったという。
齊藤さんは「これまでの努力が形になった。賞をもらえて嬉しい」とし、猫宮彩加さん(ドラム担当)は「まさかグランプリを獲れるとは。一般の人たちに聞いてもらえて嬉しい」と受賞した瞬間を振り返った。初めての野外ライブで大澤ななほさん(ボーカル担当)は「野外ライブは観客が途中で帰っても良いから、惹きつけようと思った。立ちどまってくれる人がいて嬉しかった」と笑顔で話した。同バンドは、石黒瑛飛さんと長崎輪太郎さんの2人がエレキギターを担当し、それぞれ「楽しみながら演奏した」「歌詞を見た時に感動した。その曲で受賞できて心の底から嬉しい」とした。「5人が一生懸命やっていて、他の参加者の演奏もメンバーの誰かしらが聞いていたこともあり、初めての野外ライブでも自分達の演奏ができた」と顧問の加藤慧教諭。夏の公式大会では蜃気楼を演奏予定。「楽しむ、かつ、見てくれる人にも音と歌詞を伝えたい」
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