創立50周年を迎えた駒林小学校(西尾武泰校長)では、敷地内の丸池をリニューアルする計画が進められている。「友だちと話したり、生き物を観察したりできる場に」。そんな児童の願いをのせたプロジェクトには、行事などで訪れた地域の人が「一息つける場所に」との思いも込められている。7月22日からは資金を集めるためのCF(クラウドファンディング)が始まる。
プロジェクトの主体は、同小と、児童の保護者らで構成される50周年実行委員会(平川昌俊実行委員長)。50周年の節目に子どもたちや地域にとっての憩いの場をつくろうと、今年4月に計画が始まった。
実行委によると、丸池にはドジョウやメダカなどの生き物がいるが、小さい子は縁に乗らないと中を見ることができず、どんな生き物が棲んでいるかなど詳細がわからない状態だという。一方、丸池が昇降口近くにあるため、登下校時に覗く児童も多く、学校行事等で訪れた地域住民らが丸池の前で立ち話をすることもある。
リニューアルで目指すのは、丸池のビオトープ化。水辺の植物や生物による小さな生態系がつくられる。
工事の過程には、子どもたちも関わる。まず生物の救出や飼育を行い、きれいになった池に植物を植えたり、生物を放流したりする。CFで集まる金額により、ベンチや観察台を設置するプランもある。丸池のそばには掲示板が設置され、CFの状況や工程等が掲示される。
CFの目標額は100万円で、寄付は1000円から。受け付け期間は7月22日〜10月21日。CFへの参加は専用サイト(「駒林小 クラウドファンディング」で検索)から。返礼品は寄付金額により、児童からのお礼動画のメール送信など(寄付のみの支援もあり)を予定。1万円以上で掲示板裏に名前が刻まれる(希望者)。返礼品の発送は11月下旬以降。
工期は10月の運動会終了後から約1カ月。11月23日の50周年記念式典で披露される予定だ。
「子どもたちが中心となって進める取組みを、ぜひ成功させたい」と話すのは平川実行委員長。西尾校長は「丸池が、次の50年に向け、子どもたちがわくわくするような、そして大人もリラックスできるような憩いの場になれば」と期待を込めた。
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