宗教法人八杉神社と学校法人恭敬学園横浜芸術高等専修学校は、同神社で開催予定の「秋の例大祭〜奉納演芸祭〜」を盛り上げる企画を進めている。その一つとして、同校の生徒がポスターを制作し、メインポスターの選考会を実施。ポスターには、楽しめる仕組みが盛り込まれており、7月中に大豆戸町内の掲示板などに貼り出される予定。
4年ぶりの奉納演芸祭。同奉賛会メンバーの高齢化などにより運営が困難な面もあったが、同神社総代の小谷田作夫さんが同校に協力を依頼し、今回の企画が始まった。ポスターは、横浜市内在住のイラストレーターのイクタケマコトさんを講師に招き、同校のマンガ・イラストコースと美術コース所属の生徒8人が1人1作品を制作。7月8日には同奉賛会メンバーを招いてメインポスターの選考会を行い、生徒らは作品披露とそれに込めた思いを伝えた。選ばれたのは美術コースの前田佳澄さん(1年)の作品。「ポスターから親しみを感じて演芸祭に参加してほしい」と発表し、「クライアントと対面して作るのは初めてで、しっかりしたものを作りたいと思った。選ばれて驚いたけど嬉しい」と口にした。
当日は朗読劇なども
ポスター制作のほか、奉納演芸祭当日の9月3日(日)に、同校声優コースの生徒の朗読劇、ダンス&ボーカルコースの生徒のダンスパフォーマンスなどの企画も。
朗読劇「大銀杏の古木が語ってくれた八杉神社ものがたり」の脚本は同奉賛会役員の村上芳信さんが台本を作成。大倉精神文化研究所の客員研究員でもある村上さんは、以前から八杉神社の歴史を調査し、神額などの文化財登録に向けて動いている。現在、文化財指定には至っていないが、今年3月、「橫浜の文化財二十八 橫浜市文化財調査概報」に掲載。また、宗教法人八王子神社と宗教法人杉山神社の2つの法人が合併してできた八杉神社は、村上さんによると「合祀ではなく合併した神社は、八杉神社が唯一」。朗読劇は、同神社の歴史や由来などが分かる内容になっている。村上さんは「横芸との協力が一つの契機になれば」と期待を込めた。
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