2月1日から横浜F・マリノスユースの監督を務める 冨樫 剛一さん 新横浜在勤 52歳
多角的な視点で指揮を取る
○…「インテリジェンスでスピーディーなサッカーができる」。これまで東京ヴェルディや年代別日本代表などの指揮を取ってきた新監督は、横浜F・マリノスユースの印象をそう語る。そんなイメージを持っていたチームの監督依頼に驚きつつも、引き受けることを決断した。選手らが、技術、戦術などピッチの中だけでなく、「人としても応援されるように」とチームを率いる。
○…青葉区出身。当時は自然豊かで、自転車一つで川でザリガニを捕まえに行ったり駄菓子を買ったりしていた。小学2年生でサッカーを始め、リフティングしながら登下校する日々を送り、小4でFCすすき野へ。サッカー熱が周りの野球少年に伝わり共にプレーするようになった。「勝つと楽しい。仲間の半分以上が野球からサッカーに来た」。その後、読売クラブユースの入団を経てプロの道へ。
○…現役引退後は、コーチや監督だけでなくマネージャーやスカウトなども経験。多方向から選手を見てきたからこそ「芯を持っている人が上にいける」と力強く話す。また、昔から何でもサッカーに結びつける癖があり、算数で数字を見ると「3対2だ」、国語で文章を読むと「こう言ったらわかりやすい」と練習やコーチングなど、日常のさまざまな場面からヒントを得ていた。「妻と一緒にいる時も、サッカーに繋がる発想が浮かぶ」と困ったように微笑む。
○…「周囲のおかげで自発的に挑戦できる環境に恵まれてきた」と感謝を口にする。「監督として不足を感じる」と謙虚に話しながらも、これまで関わってきた人たちのように「自分が尊敬されているか。そういう人でいられているのか」を大切にしながら若い選手らを統率していく。
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