「ビルマに直接支援する会」発起人で23日に港北公会堂での講演会を主催する 水谷 雄次さん 師岡町在住 70歳
「力になりたい」思い強く
○…2021年に軍事クーデターが起きたミャンマー(旧ビルマ)で、若者たちの命が奪われ続けている現状を知り、力になりたいと「ビルマに直接支援する会」を立ち上げた。自国の民主化に向けて、日本で活動するミャンマー人女性に賛同。自社倉庫前で、ミャンマー料理の弁当を販売するなどして支援してきた。「もっと多くの人に現状を知ってもらいたくて。まずは地元から」。港北公会堂で、チャリティーの講演会を開く。
○…三重県に生まれ、すぐ世田谷区に。高校時代は婚礼関連の会社を営む母の手伝いに明け暮れ、大学に入学するも仕事が多忙を極めて中退。「友人らが卒業するタイミングで集合したが、少し違いを感じたね。皆が大学生活を謳歌している間に、自分は社会にもまれてたんだって」
○…30歳を過ぎたころ、母の仕事を引き継ぐ形で起業。豊富な経験が信頼を得て、頼られると採算度外視で取引先の力になった。「カタログギフトなんかも、湯水のようにアイデアが浮かぶものだから、喜ばれたよ」と振り返る。しかし、コロナ禍では業界全体で仕事が激減。倉庫も贈答品の返品の山だった。そんな折、最愛の妻を病気で亡くす。「二人三脚でやってきた会社。わざわざ事務員を雇ってまで続けていられない」と会社を閉めた。今、支援活動をしていて妻の言葉を思い出す。「本当に人助けが好きなんだから」――
○…鶴見区の獅子ヶ谷市民の森で里山保全などの活動を行う「殿山の森を守り隊」の代表を務めて10年以上。竹の子掘りや栗ひろいなどを企画し、子どもたちと自然をつなぐ。先日は師岡小の4年生に竹工作などの出前授業を行った。「好評で、『次は5年生にも』って追加のオファーをもらったよ」と笑う。
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