綱島小学校では以前から、校内にある約60平方メートルの田んぼで耕耘、代かき、田植え、網掛け、稲刈り、収穫などを行う稲作体験を行っている。5年生の食農授業の一環で、協力しているのは、飯田正己さん(77)ら地域の人たちだ。2015年に同校の「まちとともに歩む学校づくり懇談会」に参加し、家が元農家で農協に務めていた飯田さんに協力依頼があり、それ以来、飯田さんの幼馴染で農業経験のある小池幸次郎さん(80)、吉原義一さん(76)とともに、児童らに稲作体験を通じて食の必要性や大事にする大切さ、農業の厳しさ、楽しさを教えている。「2人とは長い付き合いで、何をやるにも一緒。我々が地域や学校の力になれれば」
10月には3人がサポートし、児童が5、6人ずつのグループに分かれて【1】脱穀機で穀粒を穂から取り離し、【2】唐箕でもみ殻をあおってもみ、くず、ごみやちりなどを除去し、【3】もみすり機でコメともみ殻を分離して玄米にし、【4】精米機で玄米からぬかや胚芽などの部分を除去して白米にする作業を行った。児童らは、精米したての白米の粒を口にし、「甘い」「生米を初めて食べた」等の感想を言い合っていた。
飯田さんたちは、北綱島小学校でも同様の食農授業に協力している。
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