神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港北区版 公開:2024年11月13日 エリアトップへ

児童生徒26万人のビッグデータから心の変化を捉え、ケアにつなげる「横浜モデル」始動 小中学校で不調を可視化

教育

公開:2024年11月13日

  • X
  • LINE
  • hatena
学習ダッシュボードの使用風景
学習ダッシュボードの使用風景

 横浜市は11月7日、全国最大規模となる児童生徒約26万人の教育ビッグデータを活用し、子どもの心の変化を捉え、不調をケアする取り組み「横浜モデル」を開始すると発表した。

 科学的根拠に基づく学びの実現や教育内容の充実を図ろうと、2024年6月に導入した学習ダッシュボード「横浜St☆dy Navi」を活用する。

毎朝「心の様子」を5段階評価

 児童生徒は毎朝の登校時、心の様子を「よい」「すこしよい」「ふつう」「すこしわるい」「わるい」の5段階評価で入力する。収集されたデータは学校側に伝えられるほか、市と共同研究契約を結ぶ横浜市立大学の研究チームにも共有され、医療の専門的知見からケアや診察の必要性などを分析する。

 市内の小中学校483校で9月、10月に収集した約500万件のデータでは、「よい」と「すこしよい」の回答は合わせて63.4%で、「すこしわるい」と「わるい」は合わせて7.3%だった。

モデル校で新機能追加

 市は11月22日から小学校1校、中学校1校のモデル校を設置し、「横浜St☆dy Navi」をアップデートする。新たに実装する「こころの温度計」に毎日の心の状態を0〜100の数値で示してもらい、よりきめ細かく、継続的に子どもの心の状態を把握する。

 さらに、月1回「こころの定期健診」として、20問程度のアンケートを実施。幸福度や抑うつ状態を把握し、データとして可視化していく。「横浜St☆dy Navi」を使ったAIチャット相談、メタバース空間内でのバーチャル相談なども行い、状態に応じてケアする。

 市は11月21日に教職員、横浜国立大学、横浜市立大学、民間企業などが参加する「第2回横浜教育データサイエンス・ラボ」を開き、「横浜モデル」の期待や課題について議論する予定だ。

学習ダッシュボードの入力画面
学習ダッシュボードの入力画面
第1回横浜データサイエンス・ラボの様子
第1回横浜データサイエンス・ラボの様子

港北区版のローカルニュース最新6

日吉のスポーツ祭で交流生む

日吉のスポーツ祭で交流生む

ミニ運動会初開催

11月15日

ベイスターズが関内駅前に日本最大級の常設型ライブビューイングアリーナ

グラウンドゴルフで交流

さわやかスポーツ

グラウンドゴルフで交流

はつらつと腕競い合う

11月14日

ベートーヴェン「第九」で今年を締めくくる

読者20組40人を招待 神奈川フィル巡回公演

ベートーヴェン「第九」で今年を締めくくる

12月23日(月) ミューザ川崎シンフォニーホール

11月14日

飲食店に立ち入り指導

飲食店に立ち入り指導

新横浜駅周辺で合同査察

11月14日

日吉駅前で納税啓発

日吉駅前で納税啓発

横断幕・のぼり旗掲げる

11月14日

あっとほーむデスク

  • 11月14日0:00更新

  • 7月4日0:00更新

  • 4月20日0:00更新

港北区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月15日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook