菊名に事務局がある「NPO法人海の森・山の森」が2020年4月にスタートさせた「プラごみバスターズ」。神奈川県の海岸線を端から端まで435・09Kmを歩き、海洋ごみを拾いながら「どこの海岸にプラごみが多く、そしてどんな種類のごみが多いのか」等の調査も兼ねる。
同NPO法人理事長の豊田直之さんは、水中カメラマンとしての20年余りの活動の経験を活かし、12年に海のプラスチックごみ汚染、マイクロプラスチック問題に焦点を当て、活動を開始した。これまでに、地域の小学校などで講演、啓発活動を行ってきた。同バスターズはその一環で、コロナ禍で対面する講演などができなくなった中で誕生。静岡県との県境である湯河原・真鶴の福浦漁港からスタートし、4年経った第58回(10月26日=上写真=)までの県内海岸線踏破距離は累計399・911Km。これまで処理した累計のごみの総重量は約3023kgとなった。
「ごみを拾いながらほぼ一日歩いて移動する。ペットボトルなどはかさばるため、運搬が大変だった」と振り返る豊田さん。「16市町をまたぐ移動となったが、燃えるごみが自治体によっては燃えないごみだったりして、移動のたびに中身を入れ替えるなどの苦労もあった。県に、分別の基準統一を訴えたい」
踏破まではあと2回。11月24日、12月1日の2日間で、東京都との境、浮島の川崎市民健康の森(川崎市川崎区)に到達し、ゴールを迎える。豊田さんは「踏破後も、行政などに呼びかけ、調査して分かった課題の解決に向けた取り組みを続けていく」としている。
港北区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|