ダンススタジオ代表で、大綱小学校のキャリア教育に協力する 高橋 晋さん 大倉山在住 46歳
ダンス通じ、人を育む
○…「地位も名誉も関係なく、子どもも大人も一緒になって楽しめる」、そんなダンスの魅力を伝えたい――。自身の娘が卒業した大綱小でのキャリア授業。キラキラする目で、自分やダンサーたちの話を聴く児童らの姿に、「響いてる、響いてる」と嬉しそうに話す。「ずっとダンスを続けていける場所に」という思いを込めたスタジオは今年10周年を迎えた。「当時の小学生が、高校生や大学生になって、ふらっと寄ってくれる。皆の帰る場所として、これからもずっと続けていきたいね」
○…茨城県で生まれ育つ。中学時代は吹奏楽部でパーカッション。「今思うと、リズム感などダンスに通ずるものがあったね」。ダンスにはまったのはテレビ番組のコーナーの『ダンス甲子園』。出演者たちのステップをすぐに真似ることができ、「やれそうだ」と感じた。
○…上京しダンスの専門学校に入学。卒業後はアルバイトをしながらダンスを続けた。「当時は今のように、ダンスの仕事ってあまりなかったから」。飲食店の仕事が性に合い、友人とカフェや居酒屋を起ち上げたことも。「ただ二足の草鞋はなかなか大変で」。妻の実家の文具店を閉めると聞き、「覚悟を決めた」。この場所をスタジオにし、ずっとダンスを続けることに。
○…現在、盛り上がりを見せているDリーグに参戦しているプロのダンスチーム「dip BATTLES」のチーフアドバイザーとして、平均20歳の若きメンバーらをサポートしている。「人間性が成長していく姿を間近に見られるのが嬉しい」。そんなチームの一員に今年、娘が加入した。「ちゃんとオーディションに受かって。プロの世界は大変だけどね」と父親の顔で笑う。
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