日吉の森庭園美術館で11月23日、芹沢銈介緞帳プロジェクト特別企画展が開催された。主催は芹沢銈介緞帳プロジェクト(大野玲子代表)。同プロジェクトは、人間国宝の故・芹沢銈介氏が原画を描いた港北公会堂の緞帳(舞台の幕)「陽に萌える丘」の価値を多くの人に伝えるようと、2019年に立ち上げられた市民グループ。会場になった同館には、原画が所蔵されている。
イベントは2部制で、1部は大野代表とメンバーの田邊陵光さん、阿部知行さんがそれぞれ、芹沢氏や、緞帳に描かれた鶴見川など作品にまつわる講演を行った。2部では、同館散策を実施。
参加者はプロジェクトメンバー含めて約40人。南区の女性は「歴史の継承が大切だと感じた。緞帳や日吉の森庭園美術館を存続させてほしい」と感想を述べた。大野代表は「近い存在であるけれど、あまり知られていない緞帳。作品のことや原画がこの美術館にあることに関心をもっていただければ」と期待を込めた。
原画などの芹沢氏の作品は2024年内展示予定。予約制で、予約はHPから。
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