港北区制80周年記念事業企画委員会の会長を務める 川島 武俊さん 篠原町在住 66歳
次世代へバトン
○…2019年に区制80周年を迎える港北区。昨年秋に80周年記念行事実行委員会および企画委員会が立ち上がり、その会長職に推された。先月の第1回会議では、記念式典やハナミズキ植樹、ロゴ作成や記念誌作成、新・横浜花火大会などの主な事業案が示され、今後具体案をつめていく予定だ。「今、港北は新住民が増えている。この機会に区内の歴史・文化・街の魅力・先人の遺産を知り直し、よりよい未来をつくるきっかけとなれば」
○…九州は佐世保の生まれ。大学進学で上京。日本鋼管に入社し、30年前に現在の地に居を構えた。地域活動の役職を多数兼任しているが、発端は55歳の時。自宅のある篠原町グリーンコーポ自治会会長が突然逝去。定年後にと口約束していた会長職を前倒しで引き受けた。その数年後には、篠原地区連合自治会会長、同区社会福祉協議会事務局長に。65歳まで都内に通勤していたため両立が本当に大変だった、会社の方を上手にごまかしたりして、と豪快に笑う。昨年には防犯協会会長も引き受け「もう自分でも何やっとるかわからんのよ」などと冗談めかし、大層な志などないとうそぶくが、本音は「活動は自分の活力源」。自治会も社協も防犯も根っこは地域がよくなることが目的、と。
○…時間のやりくりが大変な中、ここ数年で各会議で提案してきたのは効率化。会議の回数を見直すなどしてきた。また、連合町内会の各会長が地域イベントに慣例で全員出席していたのを持ち回り制にするなど実現。「皆が健康で地域活動を長く続けられるように」と考えてのことだ。次世代へ地域活動のバトンを渡すにも業務の見直しは必ず必要、が持論。
○…じっとしているのは苦手。退職後は妻の代理で頻繁に買物も。歯に衣着せぬ物言いがトレードマークで、取材中何度も「立派なこと書かなくていいよ!」と。照れ屋な九州男児の一面を垣間見た気がした。
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