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文化人に愛される寺 11月3日は報恩講
大熊川にかかる橋を渡り、坂道を進むと趣きある山門が迎える。昔ながらの豊かな自然の中に佇むのは、真宗大谷派真照寺(雲井燿一住職・折本町)。1563(永禄6年)年創建の歴史があり、文化人の交流の場として親しまれた同寺の魅力を取材した。
真照寺の本尊は阿弥陀如来。境内には高さ10mにもなる大王松や、横浜市が指定する名木古木の白木蓮など、四季を通じて美しい草木や花が楽しめる。
そんな情緒溢れる景観は数多くの文化文人の感性にも訴え、愛されてきた。『赤城の子守歌』や阪神タイガースの『六甲おろし』の作詞家として知られる佐藤惣之助(1890〜1942)も、同寺をしばしば訪れたひとり。長いときには1カ月滞在し、詩作に耽ったという。そんな縁から、真照寺がある折本町の盆踊りのために『早苗節』を作詞したことも。23回忌には境内に詩碑が建立され、今も地域の人に親しまれている。ほかにも歌人の大野林火、中戸川朝人の句碑や、近思学者の碑などもあり、文学歴史散歩のファンが多く訪れる。秋の散策に一度足を運んでみては。
親鸞の徳を讃えて
浄土真宗では、宗祖である親鸞聖人の法事を「報恩講」といい、親鸞が残した教えを偲ぶ。真照寺では、誰でも参加できる催しとして11月3日に行われ、毎年約100人が訪れるという。今年はふたり語りの朗読劇「よきひと、親鸞恵信尼ものがたり」を開催。親鸞の妻となった恵信尼の視点から、ふたりの生涯を演じ語る。「お話しを通して仏教に親しんでいただければ」と雲井住職は話している。ほかに仏教讃歌などもあり。参加費無料、直接会場へ。問合せは同寺まで。
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