第47回衆議院選挙・神奈川7区(港北区・都筑区)は、自民党公認の鈴木馨祐氏が10万1088票を獲得し、勝利した。他の野党候補は票が割れる形となり、比例でも復活できなかった。投票率は全国的に低調を極めたが、7区でも53・88%で前回より6・9ポイント下がった。
11月中下旬からにわかに解散風が吹き、21日に解散に踏み切った安倍晋三首相。不意を突かれた格好となった野党各党は急きょ候補者選定を進めたが、出遅れ感は否めなかった。
7区の選挙戦は、前職の鈴木氏と同じく前職の松田学氏(次世代の党)、それに新人で前県議会議員・中谷一馬氏(民主党)、新人で前市会議員・豊田有希氏(維新の党)、新人の大山奈々子氏(共産党)5人による混戦となった。
鈴木氏は、09年、12年の衆院選でそれぞれ約11万票、約10万票を獲得しており、安定した地盤を持つ。それに加え、野党の足並みが揃う前に打って出た首相の解散戦略が功を奏し、大勝した形だ。鈴木氏は「良い結果を得ることができた。2年前の当選時に比べ、少しずつ景気回復の兆しも見えつつある。有権者からは、必要な改革を進めてほしいとの声を多く頂いた。これからはデフレ脱却、景気回復、改革の推進という三本の矢を進めたい。身が引き締まる思いだ」と興奮気味に話した。
次点となった中谷氏は31歳という若さを前面に出し、IT企業元執行役員での知識を生かしてインターネットを駆使しながら「アベノミクス」による経済悪化からの改善、教育の機会均等などを訴えたが届かなかった。
豊田氏は11月下旬になってから急きょ市会から国政へ転進し、知名度を高めるための活動を行ってきた。「国民そっちのけ、地方軽視」と現政権を批判したが浸透しなかった。
大山氏は党の政策である、原発ゼロ、消費税10%廃止、福祉増進、護憲の重要性を掲げ選挙戦に挑んだが届かなかった。
松田氏は元大蔵(現・財務省)官僚ということもあり、経済政策精通などもPRしたが、前回衆院選は比例南関東での当選だったこともあり、浸透しなかった。
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