今年で20周年を迎えるつづき謡曲会代表を務める 長谷川 武雄さん 東方町在住 69歳
日本文化「謡(うた)い」40年
○…ユネスコの世界文化遺産に指定されている日本の古典芸能、能楽。謡曲とは能の脚本部分を声に出して謡うことを指す。5月の発表会や都筑区民文化祭など、毎年5回大きな舞台に立つ。現在は6月10日に横浜能楽堂で開催する20周年記念謡大会に向けた稽古の真っ最中。「よくやってこれた。もの好きじゃなきゃできないね」
〇…1995年、都筑区生誕を記念した文化イベント「つづきの丘薪能」の実行委員を務めた。その打ち上げで謡を披露したところ、周囲から「教えてほしい」との声を受けて会を設立。以来、月2回の稽古を一度も休まず続けてきた。「謡曲は高齢になっても楽しめる。仲間を作る場にしたい」。そんな思いで数人で立ち上げた会は現在30人に増え、会員同士の輪は着実に広がっている。
〇…港北区の日大高校時代、弁論部で県や全国大会で何度も優勝した。その経験から「自分の考えを貫ける職を」と弁護士の道へ。日大法学部を卒業後、司法修習生として奈良で研修を受けた時に科目の一環で謡曲を体験。「正月のテレビなどで見て興味があった。初めは声を出すのが楽しくてね」。古事記を全巻読破するほどの「日本文化好き」もあって物語の世界にのめりこんでいった。中区に事務所を持つ弁護士を務める傍ら、謡曲を続けて40年以上。稽古や発表会で多忙になっても、仕事の手は一切抜かないのが信条だ。「弁護士も謡曲も、どちらも本気。そうじゃなきゃ40年も続かないからね」。演じ手、指導者、弁護士としてそれぞれに全力投球だ。
〇…幼い頃は虫取りや休耕地で野球をした。「東方町の自然が好き」。今も時間を見つけて江川せせらぎ緑道などを散歩する。歩きながら思い浮かんだ気持ちは和歌にしたためるそう。「謡はやればやるほど奥深くて、まだまだ天井は見えない。現代演劇の原点であり、今に通ずる謡曲の魅力を若い世代に受け継いでいきたい」
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