南山田で江戸時代から続くとされる伝統行事「虫送り」が今月22日に行われ、区内外から約300人が参加した。南山田町内会(宮本誠一会長)と南山田虫送り行事保存会(齊藤一雄会長)主催、JA南山田支部(織茂武雄支部長)らが協力。
「虫送り」はかつて田んぼの多かった地区で稲に付く害虫を追い払い、米の豊作を願うために行われてきた行事。以前はほかの地区でも実施されていたが、現在も行っている所は少なく、2005年には横浜市無形民俗文化財に指定された。
貴重な行事を若い世代に知ってもらおうと18日には、保存会メンバーが南山田小学校を訪問。3年生に虫送りの由来を説明し、5年生には松明作り=右写真=を体験してもらい、児童は伝統文化を学んだ。
当日は午後6時に山田神社を出発。笛や太鼓の音色に合わせて「ヨーイヨイ」とかけ声をかけながらまちを練り歩いた。(有)菊屋寝装店の前に到着した7時頃に松明が点灯され、220本の灯りが幻想的な雰囲気を生み出した。最後はなつみかん公園で松明をお焚き上げする火を囲み、獅子舞踊りなどが披露された。齊藤会長は「この伝統を後世が継承し、いつまでも続けていってほしい」と話した。
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