先月佐賀県で行われた「第47回全国中学校剣道大会」の女子個人の部に、都田中学校剣道部の鈴木光さん(3年)=写真=が初出場し、健闘を見せた。
同校剣道部女子は2年前に団体で全国制覇を成し遂げている強豪。鈴木さんは1年の秋から団体メンバーに入る実力者だったが、限られた選手だけが出場できる個人戦に選ばれたことはなかった。「以前は焦って自分勝手に攻めていた」。転機になったのは「剣道は相手がいて成立する」というコーチの言葉。持ち前のフットワークを存分に生かす落ち着いた試合運びができるようになり、今年個人戦デビューを遂げた。
全国行きをかけた県大会。優勝候補に目されてはいなかったものの、長時間に及ぶ練習で磨いた集中力で着実に勝ち上がり、準優勝で全国出場を決めた。「自分が県代表なんて信じられなかった」。その勢いを団体でも発揮。関東大会決勝では延長の末もつれ込んだ代表戦に出場、宿敵・潮田中の打破に貢献した。
個人戦初の全国大会。部活の仲間が駆けつけ「楽しんできな」と声をかけてくれた。仲間の声援に背中を押され、これまで何度か対戦して勝てたことのなかった初戦の相手に初めて打ち勝った。結果は2回戦敗退だったが、得たものはそれ以上だ。「初めて立った舞台。全国のレベルの高さが分かった」。自分の立ち位置を確認し、さらに上を目指して剣の腕を磨く。
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