「中川地区社協スポーツフェス2017」で講師を務めた元Jリーガーの 前田 治さん 都筑区在住 52歳
経験で伝える「夢に挑む心」
○…「サッカーで遊ぶ」をテーマにしたイベントには小1〜70代の老若男女が参加。皆一様に目を輝かせながらボールと触れ合っていた。誰でも楽しめるようにと考案したミニゲームは好評で「小さな子も見よう見まねでシュートを決めていたね。試合はハードルが高いが、こうしてボールで遊ぶことができると知ってもらえた」と満足げに話す。
〇…Jリーグ発足当初、横浜フリューゲルスのエースストライカーとして活躍。トップスピードで前線に走り込み得点を量産する姿は見る者を圧倒し、日本のサッカー界をけん引した一人だ。「当時は今と違ってW杯に出場すること自体が目標だった。時代の流れを経験したね」。天皇杯優勝やオールスター出場も成し遂げた9年間の選手人生は「どれも素晴らしい、一度しかない出来事」と目を細める。
〇…福岡生まれ東京育ち。小4の頃にサッカーと出会った。「ルールすら知らなかったけど、できることが増えるのが楽しくて仕方なかった」。やるからには勝ちたい。負けず嫌い精神で能力を開花させ、名門の帝京高校を経て日本代表まで登り詰めた。功績の陰にはサッカーを辞めるか悩んだ日々、「俺の分まで頑張ってくれ」という友の言葉、家族や指導者の支えがある。「僕は夢を叶えられたけど、当然叶わないこともあるし、途中で夢が変わることもある。それでいい。どんなことでも夢を見つけて挑戦してほしいんだ」。日本サッカー協会らの協力で全国に足を運んでは、未来ある子どもたちにこのメッセージを届けている。
〇…プロ2年目から住む区内には現役時代から応援してくれる人も。今回のイベントを出発点に、地元団体とタッグを組んだスポーツの普及活動で「恩返し」する。北山田で妻が講師を務めるフラスタジオ兼ショップの経営、自身のサッカースクール指導と多忙を極めるが「体が動く限りは自分でやって、見せて、経験から思いを伝えたい」
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