神奈川県薬物乱用防止指導員協議会都筑支部(加藤恒雄支部長)は7月13日、都筑公会堂で「薬物乱用防止 講演会」を開催し、日本ダルク職員の田代まさしさん(61)らがゲスト出演した。
区内の小中学校で、薬物乱用の危険性などについて講演を行う同支部。現在、薬物依存症からの回復などをサポートする日本ダルクの職員として活動する田代さんに交渉を重ね、今回初めて登壇する運びとなった。
薬物依存の敵は「孤立」
田代さんは2001年に覚醒剤の所持・使用で逮捕され、04年と10年にも再び覚醒剤で逮捕された。計7年の刑期を終え、14年7月に府中刑務所から仮出所している。
講演では「こんなにやめられないものだと思わなかった」と自身の経験から覚醒剤の依存性について説明。「薬物依存の敵は『孤立』すること。今日一日やめる努力を怠らないためにも、間違えに寄り添ってくれるダルクのメンバーと毎日交流することを大切にしている」と現在の胸の内を明かした=写真。
その後、県警察本部 薬物捜査伝承官の清水佳比古さんや横浜薬科大学実務実習センター講師で薬剤師の田口真穂さんも講演。最後は講演者3人によるパネルディスカッションも行われ、田代さんは笑いを交えながら、自身の人生を振り返った。
講演を聞いた30代女性は「こんなに面白い人が、薬物で人生を狂わせてしまうなんてもったいない。薬物に手を出さない社会になれば」と話した。
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