横浜市初の女性特別救助隊員として仲町台消防出張所に勤務する 友岡 杏奈さん 平塚市在住 26歳
”人命救助”の夢つかむ
○…市内各区に配置される特別救助隊の中で、唯一の女性隊員として災害現場で奔走。初めから体力や筋力が備わっていたわけではない。救助隊の試験に合格するまで6年を要した。「あきらめたこともあった。でも『私は何しにここに来たんだろう』って問い続けた」。ロープワークで手をボロボロにしながら、血のにじむような訓練に耐え、ようやくオレンジ色のユニフォームに身を包んだ。
○…兵庫県出身。未熟児で生まれ、幼い頃はよく夜中に病院に運ばれるほど病弱だった。小中学校では陸上部に所属し、走り幅跳びの選手として活躍。「鉄棒や木から落ちて、いつも顔にきずをつくって大会に出ていた」と性格はやんちゃだった。中2の職業体験で「保育士が良かったけど、ジャンケンで負けたから」と消防署に訪問。「『声出せ』とか言われて怖かった。同級生は泣いてましたもん」と厳しい訓練を体験した。そんな中、優しく接してくれたのが救急隊員。「指令がくると顔つきが変わってかっこ良かった」と憧れを抱いた。
○…高校卒業後、地元の専門学校に進学。救急救命士の資格を取得した。ある日、学校の研修で災害訓練があり、負傷者役で参加。過酷な状況でも必死に人命検索する救助隊員の姿に「救命士の私が救助隊になれば、現場で直接処置ができるのでは」と救助隊の道を目指すように。「両親は危険な場所で働くことが心配だったみたいだけど、最後は『止めてもやりたいんやろ』と背中を押してくれた」と頬を緩ませる。
○…「体を動かすのが大好き」。休日は友人と一緒にキャンプや山登り、海に行くのが息抜き。当直前は江の島1周ランや腕立て伏せ、懸垂などの自主練習も欠かさず行う努力家だ。「女性ならではの気遣いを生かし、様々な現場で活躍したい」
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