「走らせよう!つづきブックカフェ実行委員会」の代表を務める 江幡 千代子さん 大丸在住 74歳
「本は生きる活力を養う」
○…1000冊以上の本を自宅に所有する読書愛好家。現在、都筑に移動図書館を走らせようと、実行委員会メンバー8人と奮闘中だ。本や車の購入、運営資金の調達とまだまだ解決しなければならない問題は山積み。それでも「不安はない。地域の皆はきっと『面白いね』って必要としてくれるはず」と目を輝かせる。
○…宮城県仙台市生まれ。学生時代のあだ名は「ぽかんさん」。授業中に窓の外を眺め空想に浸る、おっとりとした性格だった。高校卒業後、東北大学の研究室職員として働き、24歳で結婚。2人の子どもにも恵まれた。32年前に夫の転勤で都筑区へ移住。「大好きな本に携わりたい」と56歳の時、「つづき図書館ファン倶楽部」の一員となった。図書館の広報誌発行や、子どもに紙芝居の読み聞かせを行う「JiJi・BaBa隊」として本の魅力を発信している。
○…自宅を改装して昨年1月「ふわり文庫」を開所。きっかけは心臓に病を持って生まれた孫の梨紗ちゃんへの思いから。入院生活での唯一の楽しみは、絵本を読むことだった梨紗ちゃん。お気に入りは注射嫌いの主人公が友人に励まされ、耳の手術を成功させる「ノンタンがんばるもん」。手術前に繰り返し読み、勇気をもらっていた。しかし病状が悪化した2年前、わずか3歳でこの世を去った。「梨紗に勇気を与えた本の力をほかの子どもにも知ってほしい」。月2回、自宅で菓子を振る舞って絵本の読み聞かせをしながら、近所の子どもと触れ合っている。
○…「多くの人と交流し、新しいものを生み出すことが好き」と積極的に外に出向く忙しい日々。「感動したり、教養を得たり、本は生きる上での活力を養う。私はその手助けをする存在でありたい」。今後も本が持つ力を伝え続けていく。
〈神奈川県後期高齢者広域医療連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
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