本好きな市民有志らで結成した「走らせよう!つづきブックカフェ実行委員会」(江幡千代子代表=今号人物風土記で紹介)は、車に本を積んで定期的に区内を回る移動図書館の実現に向け、インターネット上で寄付金を募っている。目標金額は240万円。来年1月下旬の運行を目指している。
区内では市立図書館が運営する移動図書館「はまかぜ号」が東山田町に巡回するが、停車場所は1カ所のみ。都筑図書館で本に関する講座などを企画する「つづき図書館ファン倶楽部」の一員として活動する江幡代表は、「忙しい子育てママやその子ども、図書館に足を運ぶのが難しい高齢者はまだまだいるはず」と自ら移動図書館の運行を企画。鹿児島県指宿市のNPO法人本と人をつなぐ「そらまめの会」(下吹越かおる理事長)の成功事例を参考に昨年11月、普段から都筑図書館を利用し、この活動に賛同する8人で実行委員会を結成した。
多世代が交流する場に
実行委が思い描く移動図書館は、ゆっくりと本を楽しめる空間。短時間の本の貸し借りではなく、飲み物を提供しながら実行委推薦本の紹介や読み聞かせなどで利用者と交流を図る。市歴史博物館前(中川中央)やえだきん商店街(荏田南)、自性院(茅ケ崎南)など、8カ所を巡る予定だ。
10月28日にはシェアリーカフェ(中川)で、移動図書館に関するフォーラムが開催され、56人が参加。移動図書館を成功させた下吹越理事長も招かれ、利用者の喜ぶ様子などが語られた。その後、参加者で本や車の調達など運用方法を具体的に話し合った。「本で多世代が交流する場を作りたい」と江幡代表。来年1月中旬まで、ネット上のクラウドファンディングで車の改装費など運営資金を受付中。11月5日午前中時点で9万4081円が集まっている。連絡先は【URL】https://cf.yokohama.localgood.jp/project/tuzukibookcafe
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