ドリームハイツ出身の音楽アーティスト「サイプレス上野とロベルト吉野」(サ上とロ吉)。先ごろ、メジャー初フルアルバム「ドリーム銀座」をリリースした。ラップを担当するサイプレス上野さんに、地元への思いを聞いた。
ラップや打ち込み音楽などが特徴の「ヒップホップ」において全国的に人気を集める「サ上とロ吉(さうえとろよし)」。ラップ担当のサイプレス上野さんとDJ担当のロベルト吉野さんはともに横浜市戸塚区ドリームハイツ出身だ。2000年の結成以来、数多くの楽曲を発表し、ファンを楽しませてきた。
リリースした「ドリーム銀座」は通算6枚目のアルバムであり、一昨年のメジャーデビュー後初のフルアルバムとなった。作品名の由来は、かつてドリームランドに併設していた商店街「ドリーム銀座」。サイプレス上野さんは「子どもの頃はよく母ちゃんに連れられていった。『なんでもある場所』って感じだった」と話す。
ドリームランドのように
昼は買い物客で賑わった同商店街。夜は「若者のたまり場」という側面を持っていたという。「中学生の頃から通うようになったが、いつ覗いても誰かしら仲間がいた」
中学3年生の頃、そこに集った仲間と「ドリームラップス」というグループを組んだ。初めて作った曲のタイトルは「52系統」。戸塚駅からドリームランド方面へと向かうバス路線だ。当時から”地元を歌う”という意識が強かった。
なぜ地元にこだわるのか。そこには「多くの人に愛されたドリームランドのような存在でありたい」という気持ちがある。「ドリームランドでは子どものころからよく遊んだしバイトもした。園内で悪さをして怒られたりもした。でも、閉園するときはボロボロ泣いたことを覚えている」。地元を愛する気持ちが歌詞に込められている。
メジャーデビューやテレビ番組での活躍など、ますます注目が集まる「サ上とロ吉」。しかしドリームハイツに戻れば、子どものころの姿に戻る。「近所のおばちゃんとは世間話するし、子どもたちは『サ上だ!』と呼び捨て。でもほっとする」と笑う。
3月から、本作リリース記念の全国11カ所ツアーを行う。いつからか掲げ続けてきた「横浜薬大スタジアムで音楽フェスをする」という夢に向かい歩みを進める。
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