「震災から10年が経ち、防災意識に差が出ている」。ワークショップなどを通して防災・減災の大切さを伝える(一社)減災ラボを2015年に設立。小学生や地域の大人向けに、地域に潜む災害や避難ルートを理解してもらうための「my減災マップ®」を発案。緑区をはじめ横浜北部で作り方の講座や、災害の事例紹介などを行う。コロナ禍で避難所の密を心配する声も上がる昨今、「逃げることだけが避難ではない。家の方が安全な場合は、待機することも立派な避難。マップを作ることで、自分にとって最適な避難や防災を意識してもらえたら」。
港北区師岡町在住。建設コンサルで環境部門を経験し、自然の脅威を知ることは防災にもつながると感じた。新潟中越地震や東日本大震災では被災地を目の当たりにした。倒壊した家屋を見て「災害は人の力ではどうすることもできない。ただ、ほんの少しでも手を打っていたら、助かった命があったかもしれない」。防災への思いは強くなった。
10年経ち感じる”意識の差”
先月、東北や関東を含む最大震度6強の地震が発生したとき、防災に対する意識の差を痛感。地震発生から数日後、遠方に住む仲間と自宅の防災の話になった。東北に住む人は避難バッグの準備など防災に抜かりなかったが、関東や関西に住む知人はあまり対策をしていなかったという。「震災直後は対策をしていた方も多かったと思うが、だんだんやる人が減っていった。10年という節目、気を引き締めるきっかけにしてほしい」
鈴木さんは現在、市民向け防災講座のオンライン化にも注力。「防災をもっと楽しく、楽に」というコンセプトの下、被災下でも作れる防災レシピ本も制作した。「防災は一過性で終わらず、続けることが大切」
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