コロナ禍で収益が厳しい中、横浜市歴史博物館(佐藤信館長)では現在、企画展「横浜の大名 米倉家の幕末・明治」を開催する資金調達のため、同館初のクラウドファンディング(以下CF)を行っている。学芸員の羽毛田智幸さんは「企画展を成功させたい。ぜひ応援してもらえれば」と呼びかける。
同館では、開館時間や入場者数の制限を行いながらコロナ禍での運営を続けてきたが、2018年4〜11月期に9万2千人だった来館者数が20年同期には2万8千人にまで減少。コロナ以前と比べると年間で3分の1ほど。これまで観覧料などの収入を基に運営を行ってきたが長引くコロナの状況下で通常の展示会運営が難しい状況になっている。「来館者数が減ったからといって企画展の規模も小さくすることはできない」とCFに取組んだ。羽毛田さんは「博物館の花形企画がCFを行うことに是非はあるが何とか企画展を成功させたい」と力を込める。
8月10日から約2カ月間で70万円を集めることを目標に開始し、現在、大阪や三重、青森など全国各地から応援の声が集まっている。500円から支援することができ、クラウド限定御城印「米倉陣屋」や限定公開の解説動画など博物館ならではの体験をリターンに盛り込んだ。「先に収入の見込みが見えるので安心して準備に取組める。応援いただいた期待に応えたい」と羽毛田さん。詳細は同館HPへ。
市民との研究を展示
横浜に陣屋を構えた唯一の大名の武洲金沢藩(六浦藩)米倉氏。武蔵国金沢、相模国、下野国の領地1万2000石を治めていた。10月から開催する同展示では、米倉家で記録された日記を解読し、幕末から廃藩置県までの動向を紹介する。
古文書の解読は、同館が開催した講座に参加したOBが協力。これまでの5年間、月に2回のペースで集まり解読を進めてきた。担当した学芸員の小林紀子さんは「市民の皆さんと一緒に取組んだ成果を展示します。横浜にも藩があり、大名がいたことを感じてほしい」と話した。
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