区内を拠点に異文化交流や子育て支援を行うNPO法人シェアリングケアリングカルチャー(SCC)がこのほど、外国人家族をサポートするための子育て情報冊子「OYACO」を発行した。英語と日本語版の2種類を用意し、区内外で配布を進めている。
「日本で暮らす外国人家族の生活の手助けを」と同法人が2018年に発行した初版の改訂版として制作したもの。
今回制作に携わったプロジェクトメンバーの16人中、9人が多様な文化背景をもった子育て中の外国人たち。事前に行ったヒアリング調査の結果をもとに、都筑区をはじめとする横浜北部で外国語対応できる病院や、保育施設の選び方、特別支援が必要な子どもの教育、自治会町内会活動など、日本で生活するにあたって必要な基本情報を当事者の目線で一冊にまとめた。
子育てをする中で苦労したエピソードなどメンバー4人の経験談も紹介されており、インド出身のアキラ・モハンダスさんは「『大変なのは私だけじゃないんだ』と心強さを感じて前向きになれると思う」と話した。
日本語版の需要高く
同法人の三坂慶子代表は「都筑区は特に転入・転出者が多く、コミュニティ形成の難易度が高い。結果として外国人家族が孤立してしまうことも少なくない」と説明する。
今回新たに制作した「やさしい日本語版」。思いがけず民生委員など地域で外国人の支援や見守りにあたる人々からの需要が高いといい「内容が分かって、何をサポートするべきかより明確になった」といった声が多く上がっているという。
冊子は区役所で外国人への母子手帳交付時に渡しているほか、子育て支援拠点、国際交流ラウンジなどで配布中。PDFでも閲覧可能。今後は外国籍社員を雇用している企業へ協力を呼びかけ、更に配布ルートを増やしていくという。
三坂代表は「多くの方のご協力で完成したもの。この冊子が外国人家族の生活の質を上げ安心な暮らしのサポートとなれば」と期待を込めた。
詳細は「シェアリングケアリングカルチャー」で検索を。冊子の増刷にあたって印刷費の寄付も募っている。
|
|
人生100年時代の消費者トラブル対策 参加無料先着400名 申し込み不要 当日直接会場(港南公会堂)へお越しください https://www.yokohama-consumer.or.jp/study/lecture/detail2207.html |
<PR>
都筑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>