横浜開港資料館で1月28日、特別展「幻の写真家 チャールズ・ウィード 知られざる幕末日本の風景」が始まった。明治維新の直前1867年から68年に来日した米国のプロカメラマン、チャールズ・リアンダー・ウィード(1824〜1903)が撮影した幕末維新期の横浜や江戸、長崎の風景写真28枚が初公開された。
ウィードは、マンモス・プレートと呼ばれる大型のガラスネガを使用し、スケール感のある風景写真を撮影したプロカメラマン。作品は1867年のパリ万博で賞を得るなど、その技量は高く評価される。日本で撮影した作品の残存例は少なく、経歴にも不明な部分が多いため、「幻の写真家」と言われているという。
特別展では、約50作品を一堂に会し、幻の写真家の日本滞在時の全貌を紹介。初公開の山手から見た横浜外国人居留地や、大政奉還の直前に浜御殿(現浜離宮)で撮影された米国公使ヴァルケンバーグと軍艦奉行の勝海舟らが写る江戸時代最後の光景など貴重な作品が並ぶ。
特別展は3月12日(日)まで。開館時間は午前9時30分から午後5時(券売は4時30分)まで。月曜休館。観覧料は一般500円、小中学生と市内在住の65歳以上は250円。毎週土曜日は高校生以下が無料。(問)横浜開港資料館【電話】045・201・2100
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