県立荏田高校に通う植竹玲奈さん(16)がこのほど、ボートレーサー養成所の入所試験に合格し、4月の入所が決まった。植竹さんは「体調管理などの不安もあるが、今は"やってやる"という気持ち」と意気込みを語った。
植竹さんがボートレーサーへの道を志したのは小学4年生の時。両親の「子どもの将来の選択肢を多く持たせてあげたい」との考えで平和島競艇場へ行ったことがきっかけだったという。プロ野球やサッカーの試合を観たり、競馬場や裁判所なども訪れたというが、初めのコーナーで競いながら水上でターンをする選手たちを見た時に植竹さんの心に芽生えたのが「かっこいい」という感情だった。
「小さい頃から外で遊んだり、走ったりすることが好きだった」と話す植竹さんは、小学校の低学年からスイミングやダンスを習い、4年生からはミニバスのチームに所属。6年生の時には駅伝大会で区間賞を獲得している。東鴨居中ではバスケットボール部で汗を流した。現在は荏田高校の陸上部に所属し、100ⅿ・200ⅿの種目に取り組んでいる。
3度目の挑戦で
植竹さんが入所する養成所では、年に2回入所試験が行われている。毎回1000人前後の応募があり競争倍率は20倍前後の狭き門だ。応募資格の年齢制限は15歳以上30歳未満。中学卒業前の11月と昨年5月に2度試験に挑んだ植竹さんだったが、いずれも第一次試験(学科試験、体力試験)で涙を飲んだ。3度目の挑戦となった昨年11月の第一次試験では見事合格。続く第二次試験(適性検査、体力検査)、第三次試験(面接、身体検査、適正検査)も通過し、入所資格を手に入れた。養成所では、他の訓練生と共に共同生活を送りながら一年後の卒所を目指す。
衝突や転覆事故などの危険を伴うボートレーサーだが、「試験の時、実際にボートに乗ったけど恐怖心はなかった」と植竹さん。3度目の挑戦で合格となったことについては「陸上部に入って基礎体力や筋力がついたことが大きな要因だと思う。自分で行動することの大切さなど学ばせてもらった」と分析する。
現在目標とするのは峰竜太選手。「峰選手の最後まで諦めないレースをするところが好き。いつか自分が平和島でレースをする時には、私の小学4年の時のように、誰かに憧れてもらえるようなボートレーサーになっていたい」と笑顔で目標を語った。
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