第20回統一地方選挙前半の神奈川県議選、横浜市議選が9日、投開票された。市議選では定数5に対して自民党の現職の長谷川琢磨氏がトップ当選し、残りの議席を新人4氏が勝ち取り、波乱の展開となった。県議選では自民党の現職の敷田博昭氏がトップ当選し、現職2氏が新人2氏を抑えて議席を守った。
市議選は大激戦
市議選は定数5に対して、現職4氏と新人5氏の9氏が争う激戦の様相を呈した。
トップで3期目の当選を果たした自民党の長谷川氏はこれまでの実績を訴え、1万3千票超を獲得した。2位は国政をめざす現職の後継者として出馬した自民党の新人、白井亮次氏。3位は国民民主党の新人、深作祐衣氏。4番目は、現職の引退に伴って出馬した公明党の市来栄美子。5位には日本維新の会の新人、磯部尚哉氏が議席を確保した。
一方、立憲民主党の現職、藤居芳明氏と望月高徳氏の2人は涙を飲む形となった。また選挙区を都筑区に替えて出馬した神奈川ネットワーク運動の現職の平田郁代氏と日本共産党の新人の井下顕二氏は議席獲得までは及ばなかった。
市議選でトップ当選を果たした長谷川氏は支持者らに囲まれる中、「これまで地道に取り組んできたことを皆さんに評価していただいたことはありがたい。コロナ禍で活動が制限される中での選挙戦は難しい面もあったが、普段のつながりの中で応援して下さる人たちに支えられた」などと話した。
県議選は現職
2019年の前回選挙では無投票だった県議選は定数2に対して現職2氏と新人2氏の4氏が争った。
敷田氏は、県議会議長を務めるなどのこれまでの実績を訴え、手堅く票をまとめて2万8千票超を獲得し、6期目をトップで当選した。2位は2万票超を獲得した立憲民主党の首藤天信氏で2期目の当選を決めた。
次点に泣いたのは日本維新の会の西村恵美氏で1万6千票超を獲得したが、議席獲得までは至らなかった。また無所属で出馬した冨丘政幸氏は6千票超を獲得するも及ばなかった。
県議選をトップ当選した敷田氏は「5期20年間の活動の中、これまで取り組んできた福祉・医療の分野の活動が皆さんにご理解いただけたと思う。コロナ禍で命や暮らし、地域社会をどう守るかがテーマ。引き続き皆さんの期待に応えられるよう研鑽を積み、努力していきたい」と話した。
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