5月場所から幕下力士として土俵にあがった 許田 直希さん 都筑区出身 20歳
「止まらず、前へ」
○…5月1日に日本相撲協会が発表した新番付で、幕下に入った。「ようやく力士としてスタートラインに立てた。絶対に勝ち越して、番付を上げていきたい」と意気込む。ようやく身に着けることを許された博多帯は、二子山親方からのプレゼント。「兄弟子の姿を見ていて、かっこいいと思っていた。初めて締めて、達成感が湧いてきた」と笑顔を見せる。
○…小学2年から東山田で暮らす。遊び場は東山田公園や国際プール周辺。「とにかく虫を捕るのが好きで。池でよくカエルを捕まえてました」と懐かしそうに話す。小学校でサッカー、中学で柔道に打ち込んだが、高校で選んだのは全く未経験の相撲。「新しいことに挑戦したい」と、大相撲に数多くの力士を輩出する県立向の岡工業高校に進学した。
○…経験者が大多数を占める強豪校だけに、最初の3〜4カ月は「誰にも勝てなかった」と苦笑い。「辞めようかな」という思いは、少しずつ勝てるようになって芽生えた自信が消してくれた。だが高校の集大成となる高校3年の大会は、コロナ禍ですべて中止に。「不完全燃焼のままで終わりたくはない。どこまで出来るか自分の力を試したい」――大相撲への挑戦を決め、在学中の11月に部屋入りした。
○…部屋での共同生活は、毎日が相撲漬け。入門時に125キロだった体重は150キロに増えた。その効果を「土俵際で残せるようになってきた」と実感する。幕下での5月場所は「いつも以上に緊張する」とも。あいみょんの「マリーゴールド」を聴き、集中力を高めるという。「自分の相撲は止まったら負け。積極的に前に出ることを心がけたい。頑張って関取にあがるので、応援をよろしくお願いいたします」と真っすぐに話す。
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