毎週のように自転車盗が発生する現状を受け、都筑警察署はこのほど、2013年1月から23年6月30日までに区内で発生した自転車盗の件数をまとめた。今年半年の発生件数は107件。昨年1年間の161件と比較して、早いペースで増加している。
過去10年間の自転車盗の件数は、2014年の462件をピークに減少傾向にあったが、新型コロナウイルス感染症が流行する直前の19年は254件と微増。コロナ禍の20年は108件、21年は114件と19年比で半分以下に減少した。人出が回復した22年は、161件で約50件増加した。
そして今年、コロナが5類に移行され人出が回復したことで、発生ペースに拍車が見られる。同署担当者も、区内で自転車盗が増加している理由を「コロナの収束が一因」と指摘する。
7割が無施錠
同署はさらに、センター南駅前のすきっぷ広場を中心に約4万平方メートルの範囲で過去10年間に発生した自転車盗158件についても調査。盗難にあった7割以上が無施錠だった。また、「日常的に鍵をかける習慣がない」「ダイヤル錠の番号を1つずらしただけ」など防犯意識が比較的低い状況が散見されたという。
被害者の年齢は、小学生から大学生が7割以上に。被害場所は「路上」が75%以上、「駐輪場」が14%と全体のほぼ9割をしめており、人通り、利用者が多い場所では盗まれる可能性が高くなっていた。同署の村田啓輔副署長は「鍵は1つでもかけたほうがいい」と警鐘を鳴らす。
重点的予防
自転車盗は市民の防犯意識の向上で減らすことができる犯罪として、同署は注意喚起を強化。管内の県立高校3校、中学校10校に防犯チラシ9000枚の配布などを行うほか、路上駐輪する自転車への警告票の貼り付け、通行中の自転車利用者等への防犯チラシの配布などで注意を呼びかけている。「1件でも自転車盗を減らせるように注意喚起をしていく」と村田副署長は話した。
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