子どもの弦楽オーケストラ「つづきジュニアストリングス」の総合プロデューサー 加藤 かな子さん 大丸在住 31歳
「いつか」の想いを実現
○…「いつか子どもたちのオーケストラを」──漠然と抱いていた想いが、現実になった。8月3日の成果記録会に向け、指導に熱がこもる。「都内のジュニアオーケストラに参加してイキイキした子を見て、横浜市内の教室に通う子どもたちにも、合奏の機会を提供できればと思った」。かわいらしいイラストの入った教材やパンフレットは、寝る間を惜しんでほぼ一人で作り上げた。「こだわり出すと没頭しちゃうんです」
○…バイオリンに出会ったのは姉のピアノの発表会。演奏を聴き、「かっこいい」と衝撃を受けた。「4歳だったけど、今でもはっきりと記憶に残っている」。習い始めて以来、「練習を嫌いと思っても、バイオリンはずっと好き」。桐朋女子高、桐朋学園大、同大研究科と進学し音楽を続けた。そんな中で出会った恩師たちは尊敬する人物。「自分が教えたことが脈々と伝わっていくってすごい」。あんな風になりたいと、教える側への興味が膨らんだ。
○…20代は、演奏家としての活動も多かった。「楽しかったけど、流れでやっていた感じ」。30歳になり、やはり子どもオーケストラがしたいとはっきり意識した。そんな時「いつかじゃなくて今できる」と背中を押してくれたのは、都筑区文化協会の先輩たち。それまでどちらかというと受け身だったが、いざ走り出すと新しい人に出会い話をするのは刺激的で、一気に視界が開けた。
○…次に目指すのは「子どものための常設オーケストラ」。これから2年かけてスポンサーを集めたいという。一方で教える立場としての責任も。「影響を与える立場なので、責任は重い。頑張らないと。この町だけでも、バイオリンや弦楽器を身近な楽器にしたい」と意気込む。
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