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都筑区版 公開:2023年8月17日 エリアトップへ

横浜国際プール 障害の有無超えた大会を 「インクルーシブ水泳」定着へ

スポーツ

公開:2023年8月17日

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待機中の選手たち=提供写真
待機中の選手たち=提供写真

 健常者も障害者も分け隔てなく競技を楽しめる大会を――そんな思いを込めた「第2回インクルーシブ水泳大会」が8月5日・6日、北山田の横浜国際プールで開催された。障害の有無や国籍、年齢に関わらず出場できる今大会には172人が参加。主催者は「今後、当たり前の大会になれば」と願いを込める。

 通常、同じ条件で戦うことがない障害者と健常者の選手がタイムを競い合う同大会。昨年より30人多い、エントリー総数172人の内、障害者選手は100人以上出場した。同様の大会は珍しく、熊本県や福島県から参加した選手もいた。

 開催2回目となる今年の予選は、障害者と健常者を組み分けせずに実施。「『刺激になった』と話す選手もいた。組み分けした昨年に比べ、より”インクルーシブ”な大会にできたと思う」と主催する同プールの担当者・永嶺隆司さんは話す。先にゴールしていた選手が、障害者の選手が泳ぎ切ったのを見て拍手を贈るなど、普段は見られない光景もあった。出場した選手は「他にはない珍しい大会。障害のある人は健常者と競う以前に、出場できる大会も少ない。このような大会はありがたい」と話した。

約3年前から構想

 約3年前から構想され、昨年の7月に初開催が実現した。きっかけは2020年の東京オリンピックに合わせて同プールで行われた、英国の事前キャンプ。同施設の方針として、障害者の人にも活躍の場をと考えていたところ、福祉面で先を行く英国の関係者からアドバイスを聴くことで具体性を高めることができたという。「水泳だけに関わらず、他の競技でもこうした大会が増えることで、競う人のモチベーションアップ、ひいてはお互いにない視点からアドバイスがし合えるのではないか」と永嶺さんは話す。

 しかし、デフ・パラスポーツの地位向上の一役を担うには課題もある。「観客の方は出場者の関係者や家族の人が大半。一般の人への認知をより広め、『参加したい』と思える大会づくりができたら」と永嶺さん。「今後十数年続けていくことで当たり前にある大会として皆さんのサイクルに組み込まれていってほしい」と振り返った。

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