川和町の八坂神社・天王様で7月30日、8年ぶりとなる本祭りが開かれた。もともと5年ごとに行われていたが、コロナ禍で中止が続いていた。氏子総代の城所孝司さんは「みんなが待っていたお祭り。久しぶりで、山車の組み立てなど忘れていて準備は大変だったが、実施できてよかった」と喜ぶ。当日は、子どもから大人まで約100人が参加し、山車や神輿とともに約500mの通りを練り歩いた。
神輿がご神体に
谷本川に沿って東西を走る県道の横浜上麻生線は、かつて日野往環と呼ばれていた。川和宿は街道筋にあり、宿場町として古くから栄えてきた。昭和30年ごろまでは年の瀬に市(いち)が立ち、近隣から大勢の人が集まり賑わったという。
八坂神社は、この宿通りの中央に位置する。ご神体として祀られている神輿は、幕末に江戸の戦火を逃れてこの地に鎮座したと伝えられる。昭和5〜6年頃に宿の有志で現在の場所に土地を購入。社を立てて神輿を移して以来、八坂神社は宿の守り神になっているという。重さはおよそ400kgあり、今日では担がずに軽トラックの荷台に積み、通りを渡御する。
グリーンラインの川和町駅周辺は、土地区画整理事業が進み、新住民も増えた。城所さんは「お祭りを通して、こうした歴史を新住民の方にも知ってほしい」と話す。今後も続く祭りとするため、「越してきた人がここで過ごし育てば、ここが故郷になる。土地の歴史や由来をもっと知って、興味を持ってくれたら」と願う。
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