ピアニストとして11月3日に第72回神奈川文化賞未来賞を受賞した 阪田 知樹さん 港北区在住 29歳
クラシックの魅力広める
○…「非常に嬉しい。光栄に思う」。今後一層の活躍と、神奈川の音楽文化の向上発展に寄与することが期待される人に贈呈される「神奈川文化賞未来賞」の受賞決定の連絡が届いた時のことを振り返る。2011年にクラシック演奏家としてデビューし、これまでに横浜市内や川崎市などで数々のコンサートに出演してきた。現在は、神奈川県内だけでなくドイツも拠点とし、世界中で音楽活動に奮励している。
○…ピアノや水泳、英語なども習っていた。年齢を重ねるうちに絞られていったが、5歳から始めたピアノは続けていた。小学生の頃は校庭でよく遊び、中学生になると、ピアノ進学のため、部活に入らず早く帰宅して練習する生活を送る。学生の頃は演奏を聴くため、また、自身が演奏するため、みなとみらいホールに訪れていた。「過去と今の記憶がつながる場所」と微笑む。
○…「今(取材時)はドイツにいるけど、数日前はハンガリー、その前はロンドンで移動が続くことが多い。国内でも、仙台の翌日は東京でリハがあったり」と多忙さをのぞかせる。その一方で、「その土地の名産や美味しいものを食べるのが好き。いろんな人と出会えるのも楽しい」と口にする。
○…「心からこの楽曲がいい」と思う曲を演奏する。「音を聴いた時に風景が見えるような曲を選ぶ傾向がある」と分析。また、自身で作曲することもあり、どうしてこの曲を書いたのかという視点で、聴く人により良く伝えられるように意識している。「既に聴いたことのある人には、新しい魅力が伝わるように、馴染みのない人には『こんなに素敵なんだ』と思ってもらえるように演奏し、音楽に対して真面目に向き合っていきたい」と熱意を持つ。
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