都筑区認知症カフェ連絡会(小泉雅二代表)は1月27日、「来て来て‼認知症カフェ」をかけはし都筑で初めて開催した。「認知症」に対して前向きな考え方の啓発やカフェの認知向上を目的に、意見交換会やミニ講座が行われた。
「認知症カフェ」は、認知症の当事者やその家族、地域の人などが集まり、交流や情報交換を行う居場所だ。認知症に関心のある人であれば誰でも気軽に参加でき、孤立しがちな認知症の人が楽しく過ごせる場所としても機能している。区内では、大丸、北山田、東山田、茅ケ崎中央、大棚町、荏田南、池辺町で毎月1回、公民館などを利用し活動している。
今回は、そんな認知症カフェの周知を進めるため、区内7カ所のカフェが協力。約4カ月の準備を経て合同でイベントを実施した。当日はカフェの運営スタッフや当事者家族ら30人ほどが参加し、各カフェの普段の様子や認知症になった場合の「行政制度の利用方法」や「ケアの仕方」などを参加者同士で話し合った。また、高齢者グループホーム「横浜ゆうゆう」の代表、井上義臣さんが「認知症と共に歩む地域」と題して講演を行った。これまでの認知症における歴史に触れ、認知症に対する考えや接し方などを改める必要があると説いた。
同連絡会の小泉代表は「次回は、一般の方々にもたくさん参加していただき、認知症やカフェについての理解を深めていただきたい」と話した。
若年層の周知課題
横浜市は、2023年に認知症カフェ参加者を対象に、アンケート調査を実施し、193人から回答を得た。
その中で「カフェに参加する理由」という質問に対して、「自分の健康のため」と回答した人は106人(約55%)、「認知症について知りたい」と回答したのは62人(約32%)と、自分自身の健康、認知症に関する情報を得ることを目的とした人が多いことが分かった。また、満足度に関して「満足している」「やや満足」と回答した人が165人(約85%)と約9割を占めた。
一方で、参加者のうち60歳以上が全体の9割以上で、一部の年齢層に参加が偏っているという課題も明らかになった。市は理由の一つに、若年層に認知症カフェの情報が十分に行き届いていないことを上げる。今後はSNSやインターネットを活用した情報発信を行っていく必要があるとしている。
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