NPO法人もあなキッズ自然楽校が運営する「もあなキッズアーススクール」(関山隆一理事長)が、4月からこれまでの週2日の開校を週5日に拡大した。
アーススクールには、通常の学校生活に馴染めない不登校児童が多く通う。今までは週2日の開校だったため、それ以外の日は学校に行くなど別の選択肢をとる必要があった。不登校児と保護者は、様々な悩みや不安を抱えたまま長期間、同じ空間で過ごすため互いに疲弊してしまうケースも多く、以前から「週5日の開校にしてほしい」との要望が保護者から多くあったという。関山理事長は「今回の変更で、児童、保護者の気持ちに余裕ができれば」と口にする。
同スクールは、公立でも私立でもない「新しい選択肢の学校」として近年、注目を集めるオルタナティブスクールの1つ。指導要領や運営体制が法で規定されている公教育とは異なり、学校それぞれの方針や理念で運営されている。
身近な場所に
現在、コロナ禍の影響などで全国的に増加している不登校児。横浜市でも、タブレットを支給して自宅でも学習できる環境づくりを進めるなど、徐々に不登校児の選択肢は増えつつある。
関山理事長は、「フリースクールを『不登校児が来る場所』という認識から、学びたいことがあったら来る場所としてほしい」と思いを語る。同スクールでは、国語、算数など特定の教科を教えるということはなく、児童の興味のあることをタブレットや講師を招いて指導している。
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