一般社団法人うるの木(長岐裕美(ながきひろみ)代表理事)は4月1日、港北幼稚園=早渕=内に児童発達支援事業所「ゆわっこのおうち」を開所した。今後、障害児や医療的ケア児の常設の居場所として機能していく。
児童発達支援事業所とは、「ダウン症」や「自閉症」などの障害のある未就学の子どもに対し、日常生活に必要な基本的な動作の訓練や集団生活への適応指導を進める場所。市内に200カ所以上あるが、同所のように幼稚園や保育園に併設された場所はまだ珍しい。長岐さんは開所の理由を「障害のある子どもと保護者が『行きたい』『通わせたい』と思える”居場所”の常設を目指したかった」と話す。
同事業所に通う障害児は基本的に、併設する港北幼稚園の園児と日常生活や給食、遠足などの課外活動も含め、可能な限り時間をともにする。交流の中で、集団生活への慣れや周りとの協調性を育むという。また、園児たちも幼少期から『障害』にふれる機会をつくることで「偏見をなくし、障害への理解を深めてもらうことができれば」と長岐さんは期待を込める。
事業所には、児童発達支援管理責任者や保育士、理学療法士ら障害や医療的ケアの専門的知識のあるスタッフがおり、1日定員10人の子どもを受け入れる。また、地域の子育て拠点「ポポラ」や療育センター、区役所などと連携し、イベントの開催なども行っていく。「落ち着いてきたら相談会などを実施したい」と長岐さんは語った。
事業所は夏休みなどの長期休暇にも利用可能。通所は無料だが、通所受給者証が必要。(問)【電話】045・620・5282
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