サレジオ学院中学校・高等学校(南山田/鳥越政晴理事長・校長)に通う高校2年の高水理玖帆さん(16)が、「読書検定」の高校生の部で、優勝にあたる「参加者間共感賞」に輝いた。高水さんは「まさか優勝とは思っていなかったので驚いた」とはにかんだ。
周到な準備
「読書検定」は、日本人の読書離れを食い止めるための、新しい読書大会として創設された。本の中で最も感動したワンセンテンスを見つけ、ペンネームで投稿または応募、参加者の互選で各賞を決める形式。ワンセンテンスは100文字以内、感動理由はワンセンテンスの文字数の3倍以上で400文字以内などのルールが決まっている。参加者は他の参加者が紹介したワンセンテンスの中から「共感」した人に投票。参加者から多くの共感を得た人が、「お宝本」の発見者として表彰される。
高水さんが優勝した大会は、神奈川新聞社の主催で、一般、高校生、中学生以下の3部門があり、高校生の部は最も多い1080件の応募があった。1次、2次予選を勝ち抜いた25人による決勝戦では、高水さんの投稿が、他の参加者から最も共感を得て、優勝となった。
高水さんは、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」から「ぼくはそのひとのさいわいのためにいったいどうしたらいいのだろう」を選んだ。理由について、主人公のジョバンニが他者の幸福を願う場面が何度も出てくることに触れ、「どんなに自分が辛くとも他者を思いやる心を持ち、相手のために自分には何が出来るのかを考えるジョバンニの姿がとても美しく感じた」からと紹介した。
同校では現代文の授業で、春休みの宿題として、当時の1年生約180人に大会への応募が提案された。
高水さんは当時読んでいた、恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」の中に宮沢賢治の詩を見つけ、「昔読んでいたので懐かしく、宿題にちょうど良いのでは」と思ったという。検定に投稿するにあたっては、授業で「作者の背景を知ることが大切」と教えられていたことから、宮沢賢治自身の人生や作品に込められた背景など、周辺取材も実施。「できる限りのことはやっておこう」との思いで臨んだという。
高水さんはペンネーム「punch perm(パンチパーマ)」で投稿。自身が天然パーマなので「『ナチュラルパーマ』にしようかと思ったが、もっとパンチが聞いた名前の方が良いかなと思って」と理由を語った。
夢は映画監督
高水さんが読書に目覚めたのは中学2年の後半。好きなアーティスト「ヨルシカ」が文学作品をモチーフにした曲を多く製作していることから、楽曲に出てくる作品を見つけては読むようになった。今では部活のテニスや体育祭の応援団の副団長、文化祭の役員など多忙な毎日を送りながら、月に数冊は読破。「暇さえあれば本を読んでいる」という。
好きな教科も現代文(国語)で、大学も文学部を志望している。将来の夢は映画監督。是枝裕和さんのように、観客に問いかけるような映像を撮りたいという。すでに授業の一環でCMを制作したり、同校の紹介動画を作るなど、夢への扉は開きつつある。「先生たちがさまざまな出会いの場を提供してくれる」と、夢を後押ししてくれる同校への感謝も口にした。
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