新日本婦人の会都筑支部が7月26日、都筑地区センターで初めての「すいとん(水団)づくり」に挑戦した。
新日本婦人の会は、女性運動家の平塚らいてうや絵本画家のいわさきちひろらが呼びかけ人となり創立した団体。平和や子育てなど、女性の願いを実現するための活動を続けており、全国に支部がある。
すいとんは、小麦粉のだんごを実にした汁で、戦時中や戦後によく食べられた。同支部のすいとんづくりは、未だに世界各地で戦争が続く中で、改めて戦争の悲惨さや平和の大切さを考えることを目的に実施された。
この日は戦中・戦後さまざまな年代の14人が参加。調理後は、皆ですいとんを食べながら、戦時中の体験談や戦後の食糧事情などについて語り合った。
子どもの頃に東京や横浜での大空襲に間近で接した人もおり、文字通り火の海となった港や一夜にして焼け野原になった街の様子などを話した。また「当時は出汁がなかったので味のないすいとんだった」「こんなに美味しくなかった」「不味くてもほかに食べられるものがなかった」など当時のすいとんの思い出を話した。参加者の一人は最後に「あんなことはもう絶対ダメ。身に染みて感じている」と絞り出した。
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