市内の果樹園が梨とぶどうの品質を競い合う「横浜夏季果樹持寄品評会」が8月20日に開催された。
今年の出品数は梨が79点、ぶどうが14点。都筑区からは、サエド園=佐江戸町=で梨を栽培している菅沼進さんと、折本園=折本町=でぶどうを栽培している新井てるみさんが複数の賞を受賞し、最高位である優秀賞に輝いた。
大切なのは環境づくり
菅沼さんは梨の「幸水」を出品。熟し具合や、大きさ・形・色の揃い、糖度などが評価され、「都筑区長賞」や「神奈川県横浜川崎地区農政事務所長賞」など4つの賞を受賞した。
菅沼さんは、1974年から梨の栽培を開始。甘さと酸味のバランスや、シャキシャキとした食感を追求してきた。
果樹園に生える草をあえて除草せず、それらの根を利用して農地の土壌を管理する方法「草生栽培」を取り入れ、水はけの良い環境づくりなどを徹底している。
菅沼さんは、今回の受賞を受けて「毎日の努力が実ってうれしい」と喜びを口にした。
内外からケア美味しい実を
新井さんはぶどうの「藤稔」を出品。粒の大きさや房の形、糖度、鮮度の判断基準となる果粉「ブルーム」の付き具合などが評価され「横浜市会議長賞」と「旭肥料賞」を受賞した。
新井さんは、06年からぶどうの栽培を始めた。化学肥料を使わず、有機肥料だけで栽培を行っているほか、アミノ酸を散布することで生育が促進され、美味しい実がなりやすくなるという。
新井さんは「人が食事からだけでなく、化粧水など外からもケアをするように、ぶどうも内外からケアをすることでいい形の美味しい実がなる」と栽培の秘訣を話した。
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