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神奈川県美術展 審査員の心、鷲掴み 鷲野愛未さんが大賞

文化

公開:2024年9月12日

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鷲野さんが「一目惚れした」メンフクロウが着地する瞬間を捉えた作品「瞬刻」
鷲野さんが「一目惚れした」メンフクロウが着地する瞬間を捉えた作品「瞬刻」

 牛久保在住の木工作家・鷲野愛未さん(31)=関連に人物風土記=が、「第59回神奈川県美術展」の「工芸」の部で大賞に選ばれた。作品は9月18日(水)から神奈川県民ホールギャラリーに展示される。

 鷲野さんは、自身の名前に鳥の名がつくこともあり、鳥をモチーフにした作品を数多く作っている。

 「瞬刻」と題された今回の作品は、ペットショップで見つけ、「顔が可愛くて一目ぼれした」というメンフクロウをモデルに制作。フクロウが飛んでいる様子を表現するため、フクロウのいるカフェに足を運び、生態や特長についてリサーチをを積み重ね、羽根を大きく広げて、台座に着地する瞬間を形にした。22種類の天然木を使用し、着色をせずに作られた作品は、木の自然な色や風合いを活かし、フクロウの生き生きとした様子が見事に表現されている。

 作品制作で鷲野さんがこだわったのはフクロウが「フワリ」と台座に着地する様子を表現するための「軽さ」。作品は61cm×71cm×30cmと大きなもの。フクロウの足1本で台座に自立させるため、胴体の中をくり抜き、大きく広げた羽根はぎりぎりまで薄くした。一方、羽根には寄木細工を施すなどの工夫も凝らされており、制作期間には約1年を要したという。

 鷲野さんは現在、母校の東京藝術大学デザイン科で教育研究助手を務めており、作家業との「二足の草鞋」の生活を送る。仕事との両立で制作時間の確保は難しいが、最低でも「1年で1作品」を目標に掲げ、制作活動を続けている。今回の自身の受賞や展覧会の開催を通して鷲野さんは、「工芸作品に興味や関心を持ってもらえたら」と話した。

県民H(ホール)で作品展

 神奈川県美術展は、年齢・所属・国籍を問わず誰でも応募できる公募美術展。今年は平面立体、工芸、書、写真の4部門に全国から1272点の応募があった。

 入賞者の表彰式は9月14日(土)、神奈川県民ホール=中区山下町=で行われる。展覧会は、9月15日(日)まで平面立体の部が開催中。鷲野さんの作品を含む工芸、書、写真の部が、9月18日から29日(日)まで同ホールギャラリーで開催される。午前10時から午後5時(最終日は午後2時まで)。入場無料。また巡回展が、11月1日(金)から10日(日)まで、鎌倉芸術館ギャラリー=鎌倉市大船=で催される。

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