横浜市は、横浜国際プール再整備事業計画(素案)に対し、募集していた市民意見の結果(速報値)を公表した。素案で示されたメインアリーナの通年スポーツフロア化について、理解を示す意見が半数以上を占めた。
横浜国際プール=北山田7の3の1=は、1998年に竣工。老朽化による設備更新や2021年度に包括外部監査で示されたプールとスポーツフロアの併用による床転換で生じる休館期間やコスト面への対応などから、市は持続可能な施設にするため、再整備の検討を始めた。
6月にメインアリーナを通年スポーツフロア化するとともにサブプールの機能を強化。さらにスポーツマンガライブラリーや屋外遊具の新設を盛り込んだ再整備事業計画の素案を公表し、市民意見を募集していた。
市内在住者は6割超
市民意見は、6月24日から7月31日まで募集。横浜国際プールで利用する主な施設の選択およびメインアリーナ、サブプール、マンガライブラリー・遊具、その他施設に関する意見を自由記入するもので、インターネットおよび素案の概要版に添付されたはがき、ファクス、電子メールで寄せられた。
寄せられた意見通数は3208通で、市内在住者からが2743通、市外が435通、居住地不明が30通だった。3208通のうち、メインアリーナの再整備に関する意見が示されたのは2959通で、通年スポーツフロア化に理解を示す意見は1695通(52・8%)で半数以上だった。この内、市内在住者が1611通で63%を超えた。一方で、市外在住者・居住地不明者では、現在の床転換継続を求める意見が7割を超えた。
なお国際プールの再整備については、横浜市のテニスや卓球、バスケットボールなどのスポーツ協会のほか都筑区連合町内会自治会、北山田商業振興会からスポーツフロア化への理解を示す要望が、日本水泳連盟や日本パラ水泳連盟など水泳関連団体のほか、メインプールの存続を求める会などからメインプールの存続を求める要望が寄せられている。
今後は11月頃に市民意見募集結果報告を公表。12月以降に結果などを踏まえ、事業計画(原案)を公表する予定。
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